クラブマナー

ホスト流礼儀作法

ホストクラブでは、接客する上での客に対する礼儀作法のことを『テーブルマナー』と呼んでいる。
客に気持ちよく飲んでもらうための基本的な作業なのでホストはこれを徹底してできるように努力する。
テーブルの上をキレイにする、酒を作る、タバコの火をつける、灰皿を交換するなど。以下に具体的な例を示す。

酒を作る
ヘルプが酒を作る順番は、客→担当→先輩→自分の順番である。
自分の酒を作るときは「一杯いただきます」、「いただいてよろしいですか?」と客に確認してからつくる。

乾杯
一番、最初は必ず乾杯をする。このときグラスは両手で持ち相手のグラスの下半分にグラスを合わせる。

テーブルの上をよりきれいに見せる
客の前は、コースターの上の飲み物・灰皿・チャーム(おつまみ)だけの状態にする。
それ以外のボトルや割り物、アイスなどはすべて自分側に固める。
おしぼりもきれいに三角にたたみ、水滴などを拭いておく。また、姿勢をよくして座る

火をつける
客がタバコを手にした時点ですぐにライターを用意する。自分の手元で一回火をつけて、両手で差し出す。
火は席を軽く立って相手の近くまで差し出す。
ジッポーやラブホテルの宣伝用などのライターは使ってはいけない(ジッポーはオイル切れやフリントの磨耗により使用不可能になる恐れがあるため)。
いつでも火をつけられるようにライターは常に手の中に入れておく。

灰皿を替える
基本的に吸殻が一本たまったら交換する。
きれいな灰皿を、吸殻の入った灰皿の上にかぶせ、2つ同時に自分の手元まで持ってくる。引き寄せたらきれいな灰皿だけ客の手元に戻し、タバコを嵌めるくぼみを客の方に合わせる。

グラスの水滴をこまめに拭く
グラスは底部を持って(決して縁は持たない)水滴がついていたら綺麗に拭く。

お酒を注ぐとき
ボトルのラペルは客のほうに向けて注ぐ(店によってはラペルを上に向ける場合もある)。

客がトイレなどで席を立ったとき
おしぼりを用意してトーション(ひざ掛け)をたたむ。
テーブルの上やソファの上を整理しゴミや余ったおしぼりなどをさげる。
すぐに完了したら近くの席にヘルプとして着き、客が戻ってきたらすぐにもとの席に戻る。

自分が他の客の席へ移るとき
乾杯と同様に「ごちそうさまでした」とグラスを合わせる。自分のグラスの中身は全て飲み干してから移動する。